光治療(フォトブライト)について
[2015年03月24日]
※ レーザー・光治療の変遷
「レーザー;LASER(=Light Amplification by Stimulated Emission of Radiation)」発想の誕生は、1916年にノーベル物理学者のアインシュタインによる誘導放出の研究が原点です。
1960年には米国の物理学者のメイマンがルビーの結晶を使い、光を強力に直線的に送り出すルビーレーザー装置を開発。1960年代にはゴールドマンが、世界で初めてルビーレーザーを使用して子供の皮膚血管腫の治療を行います。
1983年、米国ハーバード大学皮膚科ウェルマン皮膚研究所のアンダーソンが選択的高熱融解理論を発表。レーザー光線の波長、照射持続時間、単位面積当たりの熱量の3つの要素を調整して照射することで、特定の色素、細胞を選んで融解する、もしくは機械的な力で組織を破壊することができるという理論が、その後の近代レーザー機器の発展に大きく寄与します。
あざやほくろを除去するレーザー(形成外科・皮膚科)から肌の若返りを目的としたレーザー・光治療(美容皮膚科)の時代へ
レーザー光線の波長、パルス幅、出力によって、皮膚のメラニンやヘモグロビンなどの特定の色素物質を分解できることから、1980年代半ばから1990年代には形成外科・皮膚科領域において、あざやほくろを除去するためにメラニン吸収を主体にしたレーザーの技術革新が進みます。
主に使われた波長が694nmのルビーレーザーで、メラニン色素を多く含んだあざやほくろには最適な波長です。
さらに、パルス幅が短ければ短いほど組織選択性が高まるため、ミリ秒(1/1000秒)単位のロングパルスレーザー、マイクロ秒(1/1000000秒)単位のショートパルスレーザー、ナノ秒(1/1000000000秒)単位以下のQスイッチレーザーの開発も進みます。ナノ秒単位以下を総称したQスイッチレーザーには、694nmのQスイッチルビーレーザーを初め、755nmのQスイッチアレキサンドライトレーザー、1064nmのQスイッチNd-YAGレーザーがあります。
また、ほぼ同じ時期に波長が10600nmの炭酸ガス;CO2レーザーや2940nmのEr-YAGレーザーを使用した蒸散系レーザーによるフル・スキンリサーフェシング(皮膚表面を熱で均一に蒸散させて、肌を入れ替える)が欧米で流行りますが、ダウンタイム(日常生活への支障)が長引いてしまう性質があり、副作用として色素沈着も多く、日本人の肌には適応し難く馴染みませんでした。
ここまでの、肌に強い刺激(ダメージ)を与え、一旦かさぶたを作った後、肌を治そうという考えの侵襲的なアブレイティブ・レーザーに対し、1999年にオルスターが痛みや副作用がない、照射後からメークができる、かさぶたを作らない、普通の生活のまま肌に優しい肌の若返りが可能なノン・アブレイティブ・スキンリジュビネーション(非侵襲的皮膚若返り)を提唱。その後、レーザー・光の技術開発が進み、肌の若返り治療は一気に加速します。
あざやほくろなどの“点”を対象とした形成外科・皮膚科のレーザーメス的な考え方から、顔全体を“面”で捉えた肌の若返りをレーザー・光治療器で行う時代(美容皮膚科)に変化していきます。
色彩的老化(シミ、くすみ)に対する光治療の開拓
色彩的老化(シミ、くすみ)の治療器として、『フォトフェイシャル;IPL(=Intenced Pulsed Light)』は日本でも一世を風靡します。21世紀になってから『オーロラ(現e-light)』が開発され、その後米国Cutera社より520-1100nmの幅広い波長を使用し、日本人の肌を念頭に置いて開発されたフォトブライト治療がライムライト登場します。
また、同じ頃に500-635nmに限局した短めの波長を使用した、直径6.35mmのピンポイントのシミ光治療器アキュチップも開発され、今まで『フォトフェイシャル』や『オーロラ(現e-light)』では取れなかったシミが非常に切れ味よく取れていき、ノン・アブレイティブ(非侵襲性)にも関らず肌質の改善が図られるという新しい分野が開拓されます。
そして2014年10月中井町のりゅう医院にもこの2機種が採用され、最新な治療できるようになりました。
ライムライト
顔1回 ¥15,000(初回¥9450)
※上記料金は税抜き価格です。 局所麻酔希望2000円
アキュチップ
長径5mm未満 |
4,000円 |
長径5mm以上〜8mm未満 |
6,000円 |
長径8mm以上〜11mm未満 |
8,000円 |
長径11mm以上〜14mm未満 |
12,000円 |
長径14mm以上〜17mm未満 |
16,000円 |
長径17mm以上〜20mm未満 |
20,000円 |
長径20mm以上 |
5mmごとにプラス8,000円 |
※上記料金は税抜き価格です。
小田原、二宮、秦野、足柄上郡周辺、シミ取り、美容治療に興味のある方、是非一度当院へお越しください。